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【住SUMIKO高】任務完了!生徒が創る住高防災授業 リアル地域創造学

自分以外はみんなが師匠!高校生の防災授業

1年金野による防災授業の振り返りです。最後まで読んでください。(本人)

防災出前授業やってみた。

  陸前高田市 防災マイスターで、住田高校1年生の金野恵人です。このたび住田高校での防災出前授業を仰せつかりました。先日無事終了。

授業ってみんなで創るものですね!!

大成功」 に終わったといっても過言ではないほど素晴らしい時間だったというのがやってみての思いです。

そこで、今回の防災出前授業について経緯と感想そして、今後の取り組みや次回への想いについてお話しようと思います。

僕が出前授業をやった訳

 まず、授業を行うことになった経緯からお話しします。数ヶ月前のある日、校長先生と話す中で、僕が防災マイスターであることを話したことで「あなたが防災の授業をしてみないか」という提案を頂いた。高校で何か一大プロジェクトを興してみたいという野望を持っていた自分は、すぐに「やりましょう!」と返答。
私はこのことを「師匠」と私が勝手に呼んでいる陸前高田市語り部の会会長の阿部さんに話しました。すぐに「じゃあ、自分も手伝うよ。」と二つ返事でOKしてくれのプロジェクトが始まりました。

防災授業までの道のり

正直なところ、あまり具体的に説明できな いのです。これは、今回の振り返りの中で最大の反省点です。
校長先生がからお誘いを頂いたこと から始まったこの企画、声をかけられてから2ヶ月間は特に何もしていませんでした。したことといえばイベントやボランティアにとにかく参加しまくったことです。

一気に授業構想加速

防災マイスターの定例会のときでした。
わたし:「今度、防災の授業を住田高校でやろうと思うんですけど・・・」
阿部師匠「よし、それじゃあ本格的に始めていこう」
更に
陸前高田市で防災フェスタのがあった時に今回の授業で阿部とサポートに入ってくれた博樹さんに同じ話をしました。すると博樹さんから「自分も手伝 おうかな、同窓生だし」という心強いお言葉を頂いたのです。これにより住田高校防災三銃士が誕生しました。
困ったら誰かに相談する。これはとても大切ですね。

こんな感じで本番を迎えた

準備

実際に見て、触ってもらうこと体験を通して知識が知恵なる

一番頑張ったことは各行政区のデータ収集と人脈づくりです。本当に「一からの」インタビューでし た。気仙管内の社協(陸前高田社協・大船渡社協・住田 社協)行政(住田町総務課・大船渡市総務部防災管理室・※陸前高 田の防災課はもともとデータがあるため割愛)に直接アポを取って行って来ました。(興味深い事をたくさん伺えたのでまたいつかまとめて報告したいと思います。)

それは、約一週間前、

阿部先生と本格的に打ち合わせをした1週間前。この日は本格的に授業内容の検討と準備を行いました。準備のなかで自分ははじめて防災以外の話を阿部先生としました。防災への学びや出前講座へのアドバイスだけでなく、他の活動へのアドバイスや、人生のアドバイスをいただき「人間としても」成長した気がしました。前日もプレゼンの練習に付き合っていただきました。とことん付き合ってくれる人の存在は偉大です。

さて、いよいよ本番

11月13日(水)いよいよ本番当日。
5校時に公欠を頂き準備をしていた。5校時の準備はとて もバタバタしていて大忙しでした。プレゼンもダメダメ。パニック状態。残された時間はあとわずか。サポーターのお二人と廣野先生に励まされながら頑張って準備しました。

凝固材実験準備中・・・黄色だとリアルなので爽やかな緑色の食紅

授業が始まりました。全校生徒と職員を前にはじめは緊張もしましたが、リハでは早口だったところも、本番ではゆっくりと丁寧に話すことができました。 凝固剤実験もかなりウケがよかったようです。やはり、肝とな った題目が成功してくれて自分としては嬉しかったです。 クイズのところもみんなで盛り上がってくれました。途中でサポーターのお二人が阿吽の呼吸で補足をしてくれたため防災知識を正確に生徒や先生方に伝えることができました。今回のテーマは「自助・共助の大切さ」「災害時 におけるトイレの必要性」を知ることでした。 災害が発生した場合、約一週間は「自分たち」で生き残らなければなりません。公共の助けや備蓄に頼らずに自身の工夫で生き延びることが大事なのです。そのために、各自が備蓄のことを頭の片隅に置き、定期的な点検や練が必要なのです。このことが伝わっていればこの出前講座は成功と言えます。災害用トイレの実験は講評でした。最後のクイズで某1年生が「的確に!」と防災の心構えを答えてくれたことで、今日みんなに伝えた内容がみんなに伝わったと確信しました。

「取り込む」よりも「出す」ことが大事

出したものをどう処理するかはトイレだけに限った問題ではありません。実際人間は「取り込む」よりも「出す」ほうが大事らしいです。ですから、 これの今回の授業で学んだことを「知識」のみで終わらせず「知恵」として実行に移してくれたら ありがたいです。トイレの凝固剤や災害用トイレなどは買わなくてもいいのです。ただ、家族との話題に していただくだけでも防災に対する知識の輪が広がると思います。 防災には、様々な関わり方があります。今回のように「知る」ことも一つですし、啓発に「関わる」こと、備蓄を「備える」こと、みんなで「考える」そして「話し合う」ことも防災に対する関わり方 の一つだと思います。難しいことからではなく、簡単なことから、自分がやってみたいことからでいいので「行動」に移してほしいです。

最後に今後の活動についてお話しようと思います。これからも防災関連の事業には参画して自分を磨きます。来年度は更に仲間を増やして住田高校生による防災出前講座を校内だけではなく実施したいです。
そして反省・・・やりたい気持ちが先行し、準備等の行動が後回しになってしまう今の自分をバージョンアップさせて、いろいろなことをまわりの人と共有しながら報連相をしっかりと行って挑みます。 来年度は進化して帰ってきます!!楽しみにしていて下さい!!                                     金野 恵人

今の若者はすごい。生徒達をみていると、学校での学び以外にイベント運営や資格取得に挑戦する子が多いことに驚く。先日進学の面接指導をしていたら・・・「私、防災士資格持っています」とさらりという子がいる。「この子たちは生活の中で本物の学びをしているのだ」と嬉しくなる。来年が楽しみだ。(筆者)