【地域創造学×レクデー】其壱 令和の金売吉次をめざせ!
川砂金取り体験×国際交流
住田高校のすぐ横には気仙川の支流が流れています。グラウンド脇の堤防を下ればあっという間に着きます。今は鮎釣りが解禁になったため、釣り人の姿もあります。この暑さで草が大いに成長していてこの有様。今日はこの草をかきわけて、川岸まで下りて砂金取りに挑戦です。今日もNPO法人With You Globalの方や気仙地域に来訪中の香港のみなさんにも参加いただき、高校生×住田町教育委員会×国際人での活動を行いました。
かつて金山で栄えた気仙地区は、気仙川の上流で多くの砂金が見つかっています。地域の歴史や産業に触れることで地元の良さや課題を発見する学びが充実しているのも住田高校魅力です。
この日は、町の教育委員会の佐々木喜之さんを講師に迎え、砂金取りに挑戦しました。
金は砂よりも重いため砂金があれば底に残るはず・・・なのですが・・・なかなか見つからず・・・。
およそ3時間探した結果
直径1mm程の砂金がとれました。
住田っ子の菊田玲音さんは砂金取り体験後、川で泳ぎだしました。
「川の地形を知らないと結構川って危ないんですよ!」とちゃんと危険をわかっているところは、小さいころからの体験による学びが身についている証拠だと感心しました。
時空を超えて黄金伝説を夢見る
奥州の金を京で売って長者となったといわれる伝説上の人物金売吉次。気仙地区の金山から産出された金が京都へと運ばれていたのは事実。そのため彼の伝説がこの気仙地区にもあります。吉次は鞍馬寺で牛若丸(後の源義経)と出会い、平泉の黄金文化を築いた藤原秀衡に義経を繋ぐ重要な役割を果たした人物として、『義経記』や『平治物語』に登場します。千年の時を超えて美しい流れを残す気仙の清流で、金売吉次気分を味わった生徒たち。きっと一生忘れない夏の思い出として彼らの記憶に刻まれたに違いありません。