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【住SUMIKO高】住田町初🔰すみたあつもりミーティング最後は鹿のポーズ

住田高校生の声を議員の皆さんに届ける

2月4日(火)住田町生活改善センター研修室にて、住田町初となる町議会議員と高校生の意見交換会「すみたあつもりミーティング」が開催されました。この日は住田町出身の前期生徒会長及川さんと後期生徒会長紺野さんが「地域創造学での学びと成長」と題した文部科学省研究開発学校「地域創造学」における12年間の学びについて、それぞれの生徒の体験と実践、そして町への要望をプレゼンテーションし、副会長の陸前高田出身の金野さんは住田高校に入学して初めて知った「アツモリソウ」をきっかけに立ち上げた同好会について紹介しました。
 紺野さんと及川さんは、市町村が県立高校の存続に積極的に関与する政策には人的・費用的な負担が大きく、実際にどの程度の人口維持、地域活性化効果があるのかを検証することは難しいといった課題があり、全国的には市町村として取り組みをしていないところが大半を占めていること、実際1990年~2019年の約30年間で、1町に1校の公立高校の約2割が消滅し、町に高校がなくなると人口の約1%が毎年流出していくというデータなどを紹介。これと比較し、住田町が町をあげで高校を応援してくださっていることへの感謝を述べながら、令和の住田高校を作っていくために行っている取り組みについて紹介しました。

生徒自身が住田での12年間の学びを振り返りプレゼンにまとめました
住田で育った二人が住田の魅力と課題を発表
自己紹介で特技のみかんの皮むき披露

保育園から高校までの12年間の成長

12年間、地域資源を教材として学ぶことで、自分の足もとにある未来を見据えることができたこと、また、一人一人を大切にした学びが今必要だということ。人それぞれの違いを認め合う住田の風土を大切にしたいことを熱弁

地域創造学が育む資質・能力を自身の体験を通して検証

及川さんが地域創造学で実践したストレッチ講座を議員の方に体験してもらっています。

議員さんから「肩の凝らない」会議でした!とのお声をいただきました。
住田の学びが理学療法士になる夢を生んでくれた

新規立ち上げ アツモリソウ同好会からの要望

後期副会長の金野さんは、町の花である絶滅危惧種「アツモリソウ」の存在を地域創造学で知ったことをきっかけに立ち上げた「あつもりそう同好会」運営のむけての決意を話しました。ゲストティーチャーとして来校た村上議員さんから「アツモリソウ」について学んだことをきっかけに、アツモリソウの栽培やPRに高校生として協力したい!という思いで同好会を立ち上げたこと、今後の活動へのアドバイスがほしいことを話しました。

アツモリソウ同好会の構想

議員の方のお話の中に「昔は山に入るとアツモリソウがたくさん群生していてどこでもみることができた。今は森の土壌環境の変化で野生のアツモリソウをみることができなくなった。人の手で栽培を行っているアツモリソウをゆくゆくは森に返したい。」という言葉がありました。
このお話を聞いていて、人も育つための環境がなければそこに居続けることはできないのだと思いました。まさに学校は生徒が育つ土壌であり森です。この環境を保証するのが教員である私たちを始めとする大人の使命です。

町への要望を語る

小学校・中学校の給食無償化や町からの検定料補助の柔軟な活用などを生徒一人一人が発言しました。議員の方々は真摯に耳を傾けてくださいました。

京都大学時計台記念館で発表します

意見交換会のあとは議場見学

未来の議長!?

見学後も交流が止まりません

地域創造学をやっていることは知っているし、発表会などには参加させていただいているけれど、この学びによってどのような力が身につき子どもたちにどんな影響があるのかは今までぼんやりとしかわからなかった。地域創造学が住田の子どもたちを確かに育んでいることが今日確信できたと議員さんからお話しいただいたことは大変嬉しいことです。

住田高校生のリアルな声に真摯に耳を傾けてくださる議員のみなさん

来年は是非、小学生や中学生の声も聞いてほしい

大人こそ地域創造学のアクションが必要とおっしゃる議員さんもいらっしゃいました

町で暮らす、または住田で学ぶ子どもたちが町の仕組みや政治に興味関心をもつきっかけとなるこの企画を今後も継続していければ嬉しいです。