【住SUMIKO高】“災害時の情報共有体制の強化”がテーマ
大切なのは命を守る行動
日本は地震大国です。
今この瞬間災害が発生してもおかしくありません。
住田高校の第1回目の訓練は、
学校にいるときに地震が発生した
という想定で行われました。
大船渡消防署住田分室より4名の隊員の方にご指導いただきました。
職員全員での役割確認 事前確認の大切さ
学校において、災害が発生したときに教員が守らなければならないのは「命」です。
命を守る行動のためには、やはり日頃からの備えが大切です。
今回は、訓練に先立ち、担当教員が昨年までの実施要項をブラッシュアップし、各教職員の役割確認と施設設備の確認点検も実施しました。消火器設置場所確認・AEDの取り出し・担架の搬出・防災品の格納場所の確認と防災用品の確認・防火水槽の確認・警報装置の確認など、それぞれの担当で実施し、いざというときに備えました。
生徒や教員が学校にいるときに発生する災害の確率は10%程度だと言われています。学校であれば、今日のように想定内での避難行動がとれます。しかしながら実際は、休日や外出先、深夜、自分一人でいるときに発生することも考えられます。どこにいても自分がどのような行動をとったらいいかの判断できるようにすることが大切です。生徒は、訓練前に災害への心構えを担任と共有してから訓練に臨みました。高校生は、地域から保護されるだけの立場ではなく、地域を支える役割を果たすこと期待されています。防災のスキルを身につけた高校生だからできることもたくさんあるはずです。
命を守るキーワードは「3」を共有
災害発生から3秒後までに行うべき対応:自分の安全確保最優先
30秒後までに行うべき対応:周囲と協力し、安全確保のための行動を進める
3分後までに行うべき対応:小規模集団の形成、次の安全確保へ向け行動
30分後までに行うべき対応:「緊急災害対策本部設置」による災害対策活動
3時間後以降に行うべき対応:二次災害を避けるための対策
避難後3日程度で行うべき対応:生命維持に必要なものの確保と健康管理
避難訓練の様子
14時15分 大きな揺れの地震発生
14時17分 火災警報器のけたたましい音 家庭科室から出火⇒避難開始
防火扉からの避難
生徒全員の避難完了 1分56秒
【生徒振り返り】
「避難訓練をやる前には、なぜこんなことやるんだろうとか、面倒だとか思うけれど、実際に行動し、体験してみることで、やはり、日頃からの備え重要で、常に情報共有や確認が大事なんだと実感しました。」
煙の恐ろしさを体験
いざという時に慌てないために!
煙体験で使われるスモークマシンは、舞台演出で使用されるものと、同じタイプで、煙を吸い込んでしまっても安全性の高い成分で構成されているそうです。(主に食品添加物に使用されているものだそう。)※体調の悪い人、アレルギーのある人は、無理をしないことを徹底し実施しました。
やはり、日頃から、何かが起こる前に備えておく事が大切ですね。今回は全校で煙体験も実施しました。
【生徒振り返り】
火災が起きた際に煙がどのように充満し視界を遮るのかは、日常では体験できないことです。こういった機会を定期的に持つことで防災意識が高まります。災害が発生したとき、どのように振る舞うべきかを知る・伝えることが「命を守る」行動へと繋がり、防災へと繋がるのだと今日の訓練を通して学ぶことができました。